MABINOGIふぁんたじぃらいふ
2007/02/04 (Sun)
「うるせぇなぁ~」
もう夜中の3時ごろだった
うちの屋根の上で猫の鳴き声がする
「ギャーーー」「シャーー」
もう簡便してくれよ。
今夜はいつもよりも早く寝ていた。
いつもならこの時間まで起きているのだが
体がだるく何もする気になれなくて
早く布団に入ったのだ。
明日はいつもよりも早く起きられるだろう。
そう考えていたのだが
まさかこんな時間に猫に起こされるとは・・。
いつまでたっても猫の喧嘩は収まる様子はなかった。
うちにも猫がいたが去年病気で死んでしまった。
あれから近所の猫を見るだびに
うちの猫は幸せだったのだろうかと
考えてしまうのだ。
私は天井をじっと見据えていたが
どうも気になって外に出て
猫の喧嘩を見物してみることにした
パジャマの上からウサギのローブをはおると
寒そうな玄関の戸を開けた。
「う~~さむっ」
雪は降っていなかったが
風がローブの隙間から
刺すような冷たさが入り込んできた。
猫は私の家の寝室の屋根から移動して
隣の家の玄関で騒いでいるようだった。
「まったく、こんな夜中にやるなよなぁ」
私は寒さと戦いながら興味には勝てなかった。
どんな猫が喧嘩してるんだろう?
路地を覗くと2匹の猫がやりやっていた。
「おまえらいい加減にしろよ~」
と言いながら
心の中では「面白いからもっとやれ~」と叫んでいた。
最近まったく面白いことがなかった。
仕事もうまくいってなかったし
友達とも険悪な状態だった。
考えれば考えるほど腹が立って
イライラするばかりだ。
本当はこの猫達のようにおもいっきり喧嘩したかった。
どうしてこんなに気が弱いんだろうな。
本音を言えないまま友達とは話さなくなってしまった。
また、前のようにバカ言って笑っていたかった。
喧嘩するのが怖くて相手が怒らないように
ありきたりな事しか言ってなかった。
だけど、結局はそれが原因で・・・。
猫の喧嘩を見ながらため息が出る。
「さみぃ」
猫達はいつのまにかどこかに行ってしまっていた。
今日はもう寝られないかもしれないな。
そう考えながら家の玄関の戸を開けようとした。
が、開かない。
え・・・
戸の鍵は簡単なしかけで
戸についた金具を上から下ろすだけのものだ
出たときに金具が降りてしまったらしい。
「おいおい、こんな寒い夜中にどうしろって・・」
少しパニックになりながらも窓や他の入り口を見に行ったが
どれもしっかりと錠がかかっていた
「こんなときにがきって」
独り言が虚しく路地に響いた。
近所の人がこんな時間に起きているわけもなく
どうすることもできず戸の前で座り込んでしまった。
こんな時に友達と険悪な状態だなんてな・・・。
あいつなら夜中に電話しても
バカにするだけで家に入れてくれただろうに。
寒さと虚しさで体が震えた。
涙が・・・私は泣いていた。こんな夜中に一人
カッコ悪かったが、誰も見ていないんだ。
シクシク
なにやってるんだろうな。
誤りに行くか?
どうする?
私はどうするか決める前に歩き出した。
どうなってもいいような
そんな気持ちだった。
どうせ、こんなにもうかっこ悪いんだ。
私は友達の家へと歩き出した。
もう夜中の3時ごろだった
うちの屋根の上で猫の鳴き声がする
「ギャーーー」「シャーー」
もう簡便してくれよ。
今夜はいつもよりも早く寝ていた。
いつもならこの時間まで起きているのだが
体がだるく何もする気になれなくて
早く布団に入ったのだ。
明日はいつもよりも早く起きられるだろう。
そう考えていたのだが
まさかこんな時間に猫に起こされるとは・・。
いつまでたっても猫の喧嘩は収まる様子はなかった。
うちにも猫がいたが去年病気で死んでしまった。
あれから近所の猫を見るだびに
うちの猫は幸せだったのだろうかと
考えてしまうのだ。
私は天井をじっと見据えていたが
どうも気になって外に出て
猫の喧嘩を見物してみることにした
パジャマの上からウサギのローブをはおると
寒そうな玄関の戸を開けた。
「う~~さむっ」
雪は降っていなかったが
風がローブの隙間から
刺すような冷たさが入り込んできた。
猫は私の家の寝室の屋根から移動して
隣の家の玄関で騒いでいるようだった。
「まったく、こんな夜中にやるなよなぁ」
私は寒さと戦いながら興味には勝てなかった。
どんな猫が喧嘩してるんだろう?
路地を覗くと2匹の猫がやりやっていた。
「おまえらいい加減にしろよ~」
と言いながら
心の中では「面白いからもっとやれ~」と叫んでいた。
最近まったく面白いことがなかった。
仕事もうまくいってなかったし
友達とも険悪な状態だった。
考えれば考えるほど腹が立って
イライラするばかりだ。
本当はこの猫達のようにおもいっきり喧嘩したかった。
どうしてこんなに気が弱いんだろうな。
本音を言えないまま友達とは話さなくなってしまった。
また、前のようにバカ言って笑っていたかった。
喧嘩するのが怖くて相手が怒らないように
ありきたりな事しか言ってなかった。
だけど、結局はそれが原因で・・・。
猫の喧嘩を見ながらため息が出る。
「さみぃ」
猫達はいつのまにかどこかに行ってしまっていた。
今日はもう寝られないかもしれないな。
そう考えながら家の玄関の戸を開けようとした。
が、開かない。
え・・・
戸の鍵は簡単なしかけで
戸についた金具を上から下ろすだけのものだ
出たときに金具が降りてしまったらしい。
「おいおい、こんな寒い夜中にどうしろって・・」
少しパニックになりながらも窓や他の入り口を見に行ったが
どれもしっかりと錠がかかっていた
「こんなときにがきって」
独り言が虚しく路地に響いた。
近所の人がこんな時間に起きているわけもなく
どうすることもできず戸の前で座り込んでしまった。
こんな時に友達と険悪な状態だなんてな・・・。
あいつなら夜中に電話しても
バカにするだけで家に入れてくれただろうに。
寒さと虚しさで体が震えた。
涙が・・・私は泣いていた。こんな夜中に一人
カッコ悪かったが、誰も見ていないんだ。
シクシク
なにやってるんだろうな。
誤りに行くか?
どうする?
私はどうするか決める前に歩き出した。
どうなってもいいような
そんな気持ちだった。
どうせ、こんなにもうかっこ悪いんだ。
私は友達の家へと歩き出した。
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